[游记]趵突泉公园(日语)

観光エリア内景観紹介（名前、概況）：

趵突泉

趵突泉は鼎立した三つの噴水口から水が湧き出て、「源泉上奮、水湧若輪」（『水経注』巻八）と形容されている。清朝の劉鄂は著作の『老残遊記』の中に、「三本の大きな泉が、池底から出て、水面から二、三尺の高いところまで盛り上がる」と記されてある。年寄りの話によれば、昔は五、六尺までの高いところに跳ねあがったという。あまりにも勢いよく湧き出すため、まるで跳ねているように見えるから、「ホウ突騰空」という「済南八景」の一つにされた。その珍しい景観が歴代の文人墨客に詠まれている。清の乾隆と康煕の両皇帝もここに題辞を残している。その中で、蒲松齢の『趵突泉賦』での描写が最も詳しい。「尔其石中含竅，地下藏机，突三峰而直上，散碎錦而成漪。波汹涌而雷吼顽洞而珠垂；砰訇兮三足鼎沸，镗嗒兮一部鼓吹。沈鳞駭躍，過鳥驚飛，無風而動藻，径上攔而濺衣。夜気上薫，涛声不断，沙陣摶雲，波紋擬似線；天光徘徊，人影散乱；快魚竜之騰驤，睹星河之隐現；未過院而成渓，先激沼而動岸；漱玉噴花，随風舞霰；吞高阁之晨霞，吐秋湖之冷焔。樹無定影，月無静光，斜牽水荇，横纏河塘，冬雾蒸而作暖，夏気渺而生涼。其出也：则奔騰澎湃，突兀匡襄，噌噌泠泠，翠色以盈裳。其散也：则石沉鹘落，鸟堕蝶賜，泯泯紛紛，射清冷以满眶。其清則游磷可数，其味則品茗増香，海内之名泉第一，斉門之勝地無双。」とかいてある。

池の中には小さい泉がすこぶる多くて、珠玉のような泡が絶えずあがってくる。水の中の青い藻が揺れ動いて、錦の魚はその中を往来する。冬季には、水蒸気は立ち上って、ぼんやりしていて、言葉で言い表せない奇妙な雰囲気を醸し出す。石で砦を築いてなした岸が、楼閣の影とともに池の中に映し出されて、池と互いに引き立て、美しい蜃気楼のような風景になる。庭の中にある築山の石はまっすぐにそびえて、緑の柳は軽く揺すぶって、水の趣を尽くしている。有名人が詠んだ絶句により、歴史文化的雰囲気がいっそう出てくる。1931年に造った長方形の岸は石造りで、長さ30メートルで、幅が18メートルで高さが2.2メートルある。趵突泉の北側に「濼源堂」があって、西に「観瀾亭」があって、東に「来鶴橋」がかかって、南に長い回廊がそれらをつないでいる。

趵突泉は地下水位が26.49メートルに達すると、湧き出てくる。泉水は18摂氏の定温を保って、一日に湧き出る水の量は最大24万立方メートルに上がる。また、水は清冽芳醇で、乾隆帝が江南を視察する途中にたずねに来たとき、ここの水が北京の玉泉の水よりも優れるといって、「玉泉ホウ突」の字を書いて、「天下第一泉」と称賛した。趵突泉の水でお茶を作ると、味が芳醇で色が鮮やかなお茶になるといわれて、「趵突泉の水を飲まずには、済南の旅にならない」とまで言われている。

ホウ突勝景坊

「ホウ突勝景坊」は公園の東入り口にあって、泉城広場の中軸線上にある。その東側にある広場のシンボルの「泉標」と呼応している。碑坊（鳥居型の門）の高さは7.5メートルあって、両柱の間隔の幅が9.2メートルあって、柱の上の石の垂木が両側へ1.5メートル突き出ていて、「四柱三間衝天天秤棒式」のつくりになっている。性質のかたい莱州の胡麻白砂石を三十トン使って、防風、耐震のように作られている。花崗岩の額には有名な現代書道家の武中奇と蒋維菘の両氏がそれぞれ93歳と80歳のときに書いた「ホウ突勝景」と「観瀾知源」の書が刻まれている。石の鼓に挟まれている石坊の柱には、巨大な竜が泳いでいる姿が浮き彫りに彫刻されている。この石坊は1999年10月にもともとあった趵突泉坊のある場所に造ったものである。壮観で、標識性が強いこの石の鳥居型の門が、「天下第一泉」の趵突泉の風格と文化を表現している。

濼源堂

この堂は著名な文学者の曾鞏が北宋の煕寧時代に建てたもので、それが川の「濼水」の源に近いことから、「濼源堂」と命名された。

元代の元好問は呂洞賓を祭るために、「濼源堂」と「歴山堂」を「呂公祠」に名前を変更した。明朝の転運使（官職名）張奎光、太守の樊時英、知県の呂黄鐘が「呂公祠」を「呂公閣」に改名して、数百年の間、参拝客がおおぜいいた。その後、もとの名の「濼源堂」に回復された。現存の建物は明代に建てたものである。1979年に、「濼源堂」の三つの正殿が済南市政府により、済南市定重点文化財に指定された。

濼源堂は間口が三間の二階建てである。入母屋造で飛檐の建築様式をとっている。屋根の両端に飾られるのは正吻で（鯱）、俗に呑脊獣といわれ、降棟にも各種の獣の彫り物がある。正面に仙人の彫刻があって、獣の彫り物が仙人に導かれる形になっている。屋根には黄色を帯びた緑色の瑠璃瓦が敷かれており、南向きの屋根にだけ、緑色の瑠璃瓦が菱形の図案に並べられている。正面中央の円柱には趙孟フが趵突泉を読んだ名句「雲霧潤蒸華不注、波濤声震大明湖」の楹聯がかけられている。楹聯の書体が魏碑体で、現代の著名な書道家金先生によってかかれたものある。正門の上の額には隷書の「濼源堂」という三つの文字が刻まれている。泉を観賞するときに座る場所として、正殿の表側に、長方形の亭（巻棚という）が建てられ、正殿と繋がっている。横木はすかし彫りで、雲、亭、獣、花などの図案が彫られている。巻棚の内殿の横木は巻雲といわれる、浮き彫り「二竜戯珠」などの図案が彫られている。屋根には緑色の瑠璃瓦が敷かれており、前面中央に黄色の瑠璃瓦がひし形の図案に並べられている。濼源堂の南面の廊下は泉の中に入り、手すりにもたれて見ると、泉が一望に収められる。特に寒い厳冬の明け方には、泉の水の温度は気温より高く、水面の上にもやもやした水蒸気が昇り、濼源堂が立ち込める霧に包まれて、仙境に似通う感じを人々に与える。

李清照記念堂

李清照の記念堂は漱玉泉の北側に位置して、周りに清らかな泉が流れて、緑の木々が立ち並び、非常に上品で静寂な環境にある。

李清照（1084-1151）は中国有数の女流詞人で、号して易安居士。山東省済南の出身。上層の士大夫の家庭に生まれる。父親の李格非氏が礼部員外郎という官職に就き、博学多才の士で、文章で蘇軾と知り合っていた。母親は状元の王拱辰の孫娘で、才女だった。

このよう知識層の家庭に生まれた李清照氏は聡明で、幼少時から両親の影響を受け、読書を好み、特に詞と言う形式のもので名が知られている。紀元1101年に、李清照が18歳のとき、趙明誠と結婚した。趙明誠は当時の丞相の趙挺之の第三子で、宋代の著名な金石の学者である。結婚後は二人がなかよく過ごし、お互いに助け合い、詩や詞を作るほかに、金石や書画を収集して、そして『金石録』という本を著した。1127年に、金の軍隊が中原に侵入して、宋王朝の皇室が江南に渡り、夫妻も南へ引っ越した。しかし、やがて趙明誠が病死した。李清照は国の破滅と家の離散の苦しみを味わい、貧困と李孤独の中で物寂しい晩年を過ごした。

李清照は才気が溢れて、博学多才の才媛だった。作品の創作形式上では、彼女は白描という手法をつかって、鮮明で生き生きとしたイメージを描き、ことばが清新で、人々に感動を与えて、なめらかである。このような形式を後に、「易安体」と呼んで、後世に深く影響した。創作方法においては、韻律の協調を重視し、優雅な趣を尊び、詩と詞の区別を厳格すると主張して、詩の方法で詞を作ることに反対する。名家が輩出する宋代の詞壇の上で、李清照は独自の作風を掲げて、詞人の中で最も傑出した代表になって、後世に「詞聖」と呼ばれている。

李清照の記念堂は文字の記録にあった李清照の旧居のつくりに従って、1956年に丁宝禎祠の旧跡に建造された。敷地面積が300㎡で、宋代の建築様式を持っている。1999年に増築を加えて、今の面積が4000㎡あまりになった。堂閣亭台があって、渓水はめぐるこの記念堂は、国内では面積の最大の李清照記念堂の一つになっている。東の庭には、新設した李清照の蝋人形館があって、如実に李清照の多彩な一生を表現した。西の庭には、易安の旧居が原状に復した李清照の旧居がある。正殿、あずまや、軒、回廊、門楼から構成されている。門楼は反り返った軒先で、柱が朱色に塗って、屋根が二重で、「李清照記念堂」と書いた額が掛かっている。門楼の入り口の屏風の表と裏にそれぞれ「一代詞人」と「伝誦千秋」の書が彫られており、1959年に郭沫若氏が書いたものである。正殿は屋根が青い瓦で敷かれて、入母屋造で飛檐の建築様式をとっている。前面には抱厦と呼ばれる部分があって、両側には耳房（付属間）がある。入り口のところの柱には「大明湖畔趵突泉辺故居在垂柳深処、漱玉集中金石録里文才有後主遺風」と題した対聯がかけられている。東側の回廊に「畳翠軒」がつながっており、壁には、李清照の詞文が刻まれた石碑が十ぐらい嵌められている。「畳翠軒」の東部に景窓とよぶ覗き窓があって、そこからはそとの築山と流水がみえる。西の回廊は南に「渓亭」がつないでいる。「渓亭」の名は李清照の詞『如夢令』の句「常記渓亭日暮」（常に記ゆ、渓亭の日暮）から来ている。亭の北には洗鉢泉があって、透き通った水が回廊のそばを流れている。亭の中に人が休める椅子が並んでいる。

記念堂の正殿には、門に向かって李清照の全身塑像がたっている。李清照の一生を紹介した本も陳列されて、壁には書道の名家による李清照が書いた詞の掛け軸がかけられている。ガラスの展示箱に李清照の著作や後世の人による彼女についての研究の刊行物などが並べられている。庭の中には生気が満ちている貴重な花や木が植えられている。

滄園

滄園は趵突泉の東南部に位置して、本来の名は「青海の一勺」の意味から「勺滄園」だった。その西側には「白雪楼」が建っている。この建物は明朝の「後七子」と呼ばれる文人のグループのリーダーだった李攀竜を記念するために建てられた。李氏が『滄溟集』を書いているので、滄溟先生と呼ばれている。滄園は李攀竜が小さいとき本を読む場所だった。

滄園は民族特色に富んだ建物である。敷地面積は2500㎡で、三つのホールと一つの回廊があって、南北の方向に立っている。黒いれんがに青い瓦、そして、白く塗られた壁で、素朴な建築である。園内には滄泉がって、各種の珍しい花や木がたくさん植えられており、山東省の特色のある盆栽が優雅に並んでいる。厳冬の時には、ロウバイが満開になって、青色の松がみずみずしくて、そして、すらりとした竹が風に揺れて、「歳寒三友」と呼ばれる松、竹、梅がまさに絵巻のような風景を構成して、人々を惹いてくる。

王雪涛記念館

王雪涛（1903-1982）本名は王庭鈞で字は暁封。河北省成安県の出身。現代著名な花鳥画家。生前は北京画院長を勤めていた。1920年代の初めに北京国立芸専に入学して、近代美術の教育を受けた。数名の名家に師事していたが、とくに、斉白石氏の偏愛を受けた。古今の名家の芸を全面的に貫通して、同時に自分独特な創作手法を切り開いて、独自の優れた芸術的特色を形成した。題材を広くして、活気に溢れるものをテーマにした。一木一草でも、花鳥虫魚のどれでも、すべてに命を与えたように描いていた。

王雪涛記念館は滄園の中にある。四合院(旧式の家)式の古典的な建物である。記念館は「無陋山荘」、「藕華楼」、「蘿月堂」、「瓦壷斎」の四つの展示ホールに分かれており、ほかに、応接室、事務室、お土産店もあって、総建築面積が755.6㎡である。王雪涛氏の作品を212件、有名人の書画を6件を陳列しているほか、氏が生前使ったことがある筆墨紙硯なども展示されている。

白雪楼

白雪楼はもともと明代の有名な文学者の李攀竜氏が蔵書する場所だった。李攀竜（1514-1570）は、字は于鱗で、滄溟居士と号した。済南歴城の人。明代の著名な文学者で、中国の文学史で嘉靖「後七子」と呼ばれるグループの一人。彼は文学の復古運動を提唱して、五言、七言の律詩と絶句の名句をたくさん世に残しており、それらを「300年絶調」と称することもある。「滄溟先生集」の詩文集がある。科挙の進士に受かった後、陝西按察副使に任命された。明の世宗の嘉靖35年（1556年）に、巡撫（民政軍政長官）の殷中丞とは意見が違うため、辞職して、故郷へ帰って、鮑山の麓と大明湖畔に建物を建てた。両方とも白雪楼と称した。後世の人が彼を記念するために、趵突泉の畔に依然白雪楼とよぶ建物を建てた。その隣には、白雪楼と一体になって、大舞台がある。これは1996年に白雪楼を復旧するときに、古典建築に模倣して建築されたもので、総面積が100数㎡あって、舞台は長さが6メートルで、幅が12メートルある。美をきわめた装飾をして、立派で堂々としている。両側の耳房（ひさしの部屋）は音響室、化粧室に使われており、舞台の前の側にステンレスのガードレールがあって、母屋正面の柱の柱に「百花斉放をして古きを推けて新しきを出す」と毛沢東が書いたの書の対聯がかけられており、額には「京劇の芸術を振興して、民族文化を発揚して」という江沢民氏が書いたものがかけられている。

万竹園

万竹園は趵突泉の西隣に位置し、1.2万㎡の敷地面積が有る。園内には庭園が三ヵ所、塀で囲った庭付き住宅が十三、部屋が186間ある。そして、庭内には望水泉、東高泉、白雲泉などの名泉もあるほか、亭が四つ、橋が五つ、花園が一箇所ある。北京の王府、南の庭、済南の四合院(旧式の家)の建築風格を吸収して作られた古典建築である。独特の特色をもっている庭園の景勝地である。

万竹園の名は元の時代にはじめて見られる。明の隆慶4年（1570）に、当時の宰相だった殷士儋が庶民の意見を聞いて、率直に意見を言うので、人に排除されて、辞職して、済南に帰隠した。彼は万竹園を「通楽園」と改称して、園の中に亭を築いて、泉を疎通して、花と木をたくさん植えて、張養浩が生前好きだった太湖石の「十友」の一つで「竜石」をここに移転してきた。普段はここで経史などの儒教の本を読んで、楽しんで、時には、当時の李攀竜、許邦才などと詩を作って、唱和したりする。同時に、絶えずたずねてくる人たちをここに集めて講演をしたり、儒教の文書を論じたりした。著書に『金輿山房稿』14巻ある。清朝の康煕年間に、済南の有名な詩人の王苹がこの庭園を購入して、園内にある望水泉が二十四名泉に入ることから、「二十四泉草堂」と改名した。王苹は人生が波瀾万丈で、古い時代のものがすきで、学問を好み、特に詩に力を尽くした。かつて人と付き合うことを嫌って、扉を閉じて詩の勉強に励んだ。彼の詩は漁洋などの人に激賞されて、名声が広がった。著作に『二十四泉草堂集』と『蓼村集』などがある。清朝の末期、民国の初めに山東省の督軍兼省長を務めた張懐芝が袁世凱の命令を受けて、ここで、生きている袁世凱のために「祠」を建造しはじめた。しかし、袁世凱が皇帝になるために、一生懸命だったので、山東で祠堂を建てることに興味がなくなったため、張懐芝はここを個人の住宅に改築した。彼はこの建物で自分の居住、執務、娯楽、賓客の招待などの目的を満たすために、中国全土から技術の精巧な建築職人を呼んで、軍隊まで出動して、10年がかりで、今日の規模に作り上げだ。1984年5月1日に修繕されて、一般に開放した。1985年に、西の花園を回復し、改築して、そして正式にもとの名の「万竹園」になおして、趵突泉公園の中の庭園になった。

万竹園は四つの部分から構成されており、前、東、西の三つ庭が「品」の字の形に建てられて、花園は西の部分にある。この園は泉の水が豊富なことを存分に利用して、北方の四合院(旧式の家)の基礎の上に、江南の古典園林の建築方法を借りて、制限されている面積のなかで、自然の景観をまねて、作り上げられた。庭園全体が機能上から小さいゾーンに分割されて、それぞれのゾーンに特色を持っている。空間の構図では対比の効果を取り立てて、大の中に小あり、開放の空間もあれば閉鎖の空間もあり、高いものもあれば低いものもあり、明もあれば暗もあるような、多彩な空間構造に組み立てた。それぞれの空間もまたお互いに混じえあって、浸透しあって、借景と対景の手法を運用して、空間のレイヤー感覚を増して、少し移動すると、景観が異なるという効果を達成した。

ここの庭園では、特に水の運用に更に独創的な工夫が凝らされている。泉の水がホールを通り抜けて、室内に入り、建物の中をめぐらせて、そして、家と花と木と山とを一体に融合している。渓流もあれば、泉の池もあって、動と静が相応する。最終的には、庭と庭が通じ合って、水路が相連なって、建物が段階的になって、流れる水が庭中を蛇行するような景観を成している。万竹園は建物が皆古めかしくて、質素で上品に立てられており、どの建物にも趣があって、そして、水と山で飾りを添えて、数が多いが、重々しく感じられず、都市の物質的豊かさを体現している一方、庭園の情趣も備わっている。広々として明るいホールもあれば、また静寂な書斎もある。中心的な建築物はすべて規則正しい順列で、南北の中軸に並んで、1本の優美な透視線を形成している。庭園の中の各建築物は幾重にも重なり合って、お互いに呼応しあって、深くて、丁重な感じを与える。室内は隔扇、格子いり隔離塀、屏風などで仕切られて、レイヤー感の変化に富んでいる。庭はくねくねと回廊が続いている。庭と庭の間は垂花門や、異形門などを採用している。戸を閉めれば、一つの庭になる。装飾はあっさりして上品な色を使って、彫刻は精巧で美しくて、変化に富んでいる。

万竹園の調和を保つために、西の花園は緑色が中心で、建物が少なく、視野が広いのが特色で、その他のゾーンと鮮明な対比を形成している。

西の花園は周辺式の配置を採用しており、北と西には、曲の回廊が築山の中に隠れて、自然の趣がある。東では、竹林を通って「知魚亭」から始まり、「白雲軒」で終わる曲がりくねった小道で、西の庭とつながっている。曲がりくねった小道と回廊があいまって、分かれていながら孤立していないという効果になっている。花園の東側にある渓流が開いたり、収まったりして、自然に曲がりくねっている。渓流の西岸には、こんもりと茂って、景色が奥深く静かな林がある。

万竹園に生えている植物は竹が基調となって、木々は密生したり、離れたりしており、風が吹くと、木々が優雅に鳴る。庭には、ハクモクレンの庭、ザクロの庭、カイドウの庭など、それぞれ中心になる木が異なっている木々のテーマパークもある。